tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

アメリカの良識に期待する

2017年10月15日 12時26分15秒 | 国際関係
アメリカの良識に期待する
 トランプさんの北朝鮮への挑発と、北朝鮮の過剰な反応については、裏に何かあるのかないのか知りませんが、世界中が心配しているのはないでしょうか。

 さらにそれに加えて、アメリカのユネスコ脱退の通達のニュースがあり、トランプさんはイランの核合意を認めないと発言し、何か、アメリカは世界最大のトラブルメーカーのような様相になってきています。

 「 トラブルメーカーとトラブルシューター」でも書きましたが、日本では、一般国民の行動はトラブルシューターになってきている中で、一部のリーダーなどが、時に目立ちたいのかトラブルメーカー的な行動があったりします。
 超大国アメリカの場合は、トラブルメーカーになったら桁違いの影響力でしょう。

 ユネスコ意義、重要性については何回か書いていますが、ユネスコ憲章の前文にある「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、平和の砦も人の心の中に築かなければならない」というイギリスの故アトリー首相の言葉がすべてを示しているように思います。

 そのユネスコを「よい組織にする」というのはトラブルシューターですが、「分担金を払わない」とか「脱退する」というのはトラブルメーカーでしょう。
 自分は気が済んでも、世界が迷惑するのです。

 幸いユネスコの新しい事務局長アズレ氏は「ユネスコの改革に協力する時で逃げてはならない。加盟国に信頼される機能と効率性を取り戻す」と言っておられますから、このトラブルシューティングに、アメリカも協力して欲しいものです。

 イランの核合意を認めないという、トランプ発言にはヨーロッパからも批判の声が聞かれ、決定を任されたアメリカでも良識派に期待する声も強いようです。

 何はともあれ、アメリカは覇権国、基軸通貨国で、その一挙手一投足は世界に大きな影響与える立場にあることは否定できません。
 その立場を利用して、トラブルシューターになるか、トラブルメーカーになるかは、まさに世界の一大事でしょう。

 「ノブレス・オブリージュ」という言葉もあります。アメリカも「自分はノブレスでない」とは言わないでしょう。このブログでは NGR(国家の地球的責任)の重要性を繰り返し指摘しています。

 トランプさんをトラブルシューターにするのは容易ではないかもしれません。しかしそういう人を選んでしまったアメリカです。世界が頼むのはアメリカの良識でしょう
 第二次大戦後に、理想の世界秩序を模索した、かつてのアメリカの良識に、世界は強く期待したいのではないでしょうか。

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